「セキチュウカンキョウサク症・・・」よく聞きます。一般的に腰痛といわれるカテゴリーの中に腰椎ヘルニアや圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症などがあります。
脊柱管狭窄症とは、簡単にどのようなものかと説明すると、背骨の中に神経が通っていてそこが何らかの原因で狭くなっているというものです。
こちらは、横から背骨をみた図で、腰椎の5番目がズレています。(3、4番のヘルニアもありますが)その為、神経管が狭くなっています(黄色の縦線)。狭くなっているのが原因で、症状が出ています。
しゃがむと骨盤は後ろに傾きます(骨盤後傾)。となると、上記の右図になるわけです。背骨は、どうなっていますか?真ん中の正常の図からすると、真っ直ぐになっています(脊柱管の圧迫が少なくなる)。
逆に、体を後ろに反らすと左の図のように骨盤前傾します。背骨はどうなっていますか?後ろに曲がっっています(脊柱管の圧迫が大きい)。
ということは、しゃがんで丸まると圧迫が軽減され、反ると圧迫が増大するという形になるわけです。圧迫が増えると症状がもちろん出やすいということです。足のシビレ、痛み、残尿感、少し歩と休まないと歩けない(間欠性跛行)などです。
上記のようにしゃがむと症状が改善するという事は理解できると思います。「手術しなくて脊柱管狭窄症が治った」などと聞く事がありますが、要は脊柱管の中の神経への圧迫が軽減されたという事です。
では、一体どうしたら良いのでしょうか。当院では日頃の生活習慣が現在の筋肉の動かし方の癖になっており、その結果脊柱管の狭くなっている部分に負担がくることで骨の配列や靭帯の不厚さ、血流不全に関係していると考えています。その為①不快な症状から2次的に発生した血液の流れ(筋肉のコリ)やストレスにアプローチ②筋肉を再教育する(簡単なストレッチ・筋トレ)、関節の動きやすさを改善することから姿勢調整し、骨の配列を元々のあるべき場所に戻すということで痛みや不快な症状の軽減を行なっていこうと考えています。
長年お悩みの方などお気軽にどうぞご相談下さい。