カテゴリー:風のたより
ポリヴェーガル理論は、ご存じですか?
先日、自律神経というのは、交感神経と副交感神経の事とお話しいたしました。1994年にスティーブン・ポージェスによって発表された理論で、自律神経を交感神経と副交感神経だけでなく、もっと細かく副交感神経の代表である迷走神経というものを2つに分けています。
私たちが安全な環境にいるとき、自律神経はリラックスと消化活動を促進する副交感神経を活性化します。しかし、危険を感じると、自律神経はアドレナリンの放出を促し、心拍数を上げ、血圧を高めるなど、身体を危険に対抗する準備を整える交感神経を活性化します。さらに、生命が直接的に脅かされると感じると、私たちの身体は最終的な防衛機制として「フリーズ(動かない)」反応を起こします。虫でいうと死んだフリです。
トラウマは、この「フリーズ」が起きていたと考えられます。過度なストレス状態で逃げ場がない時に人は生命の危機と捉え、生きる為に内臓にエネルギー(血液)を蓄え、その他の働きを停止する。なので、トラウマと思われる現象をはっきり覚えていなかったり(脳の血流低下)するのではないでしょうか。
トラウマの症状としては、突然怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状です。でも、大丈夫です。トラウマを心の傷ではなくフリーズで起きた後遺症であると捉えてみてはいかがでしょうか。症状をみるとすべて交感神経優位に働き続けているといった症状です。副交感神経を働かせていけば、きっと今よりもっと明るい楽しい未来が待っています。
大野城市 風の音整体院