脳血管障害とは、何らかの原因により脳血管に破綻をきたし、意識障害や片麻痺などが生じた 状態のことを言います。
特に 脳血管障害が突然発症したものを脳卒中(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)といいます。
脳卒中は、高齢化により増加しており、日本の死因の第4位です。
そして、寝たきりになる疾患の第1位になっています。
そして、驚くことに1年で10%、10年で50%の方が再発すると言われ、特に不整脈が原因で起こる脳塞栓症は10年間で70%以上の再発率との事です。そのため、多くは血流が改善するようなものや血液を固まりにくくするようなもの血圧を下げるようなお薬などを飲まれています。
症状としては脳の障害の場所によって様々ですが、一例としては片麻痺などの運動マヒや構音障害、嚥下障害、感覚障害、視覚障害、高次脳機能障害などがみられます。
一度脳細胞が死んでしまったらほぼ再生することはないと言われています。死んでしまった細胞を黒に例えると、リハビリではグレーの細胞を主に再生させる事と死んでしまった細胞の機能を変わりに役割を担ってくれる細胞を活性化させるのが目的に実施されています。
アメリカのカリフォルニア州サンディエゴのソーク研究所で、スウェーデンのエリックソン氏によると健康な脳細胞は70歳を過ぎても分裂し、増えることが分かっています。
脳細胞の寿命は、150年と言われていますが、毎日20歳以降は10万〜20万個ずつ減っていっているとも言われています。
なぜ多くの細胞が150年も寿命があるにもかかわらず死んでしまうかというと、やはり様々な体のコリなどから酸素と栄養を供給している血流が悪くなるのも1つではないかと思います。
実は、脳の細胞は、血流が途絶えたら5分で死んでしまうと言われています。
一回死ぬとその死んだ細胞は同じようには戻ることはないのです。
しかし、その細胞は死んでしまっても血流を良くしておけば、再発予防にももちろんなりますし、血液が脳の細胞に栄養と酸素を供給し、老廃物を回収する正常な姿となれば動作訓練(リハビリ)は必要ですが、よりグレーゾーンが回復しやすい状態、白ゾーンも代償機能が働きやすくなる状態になると考えられます。
リハビリに長年通っている方もぜひ一度ご相談ください。