歩行とは、「歩く」ことであり、足による移動のうち比較的低速のものを言い、厳密にはどの瞬間も少なくともひとつの足が地面についたまま移動する動作を言います。

例えば、右側の足が痛いとして右足を引きずって歩いている方がいるとします。
右足に体重を乗せるのが痛いので、歩く周期で考えると左足により多くの重心を乗せる事に自然になってしまいます。
その為、まず左側の背中や肩や腰などが負担がかかり筋肉の負担が大きくなります。
それに比べ、右側は筋力低下するだけでなく、関節も固まり始めます。

なので、右足の痛みがお薬やサプリなどで例え治ったとしても筋肉の状態が戻らないので歩く姿は痛みが取れただけの動きになっており、筋肉の状態を徐々に筋トレやストレッチなどを行い戻していく必要があります。
もしも、筋肉や関節の硬さが取れない状態でほったらかしてしまうと、前は左足が痛かったけど次は右足が痛くなったとか、元々の歩行姿勢に戻ったらまた右足が痛くなったとかになるわけです。
最近生活スタイルの歩行に近づけるのではなく、痛みのなかった子供〜10年前の歩行スタイルに近づける必要があるのです。その為には、硬くなった関節を柔らかく、短くなった筋肉を伸ばす、凝り固まった筋肉を緩めるなどなどその方々の個別での対応が必要です。

歩行姿勢がある程度よくなると、歩行のエネルギー効率がとても良くなるので、歩くのが疲れなくなってくる、それに伴い運動量が増える、活動量が増えると寝れるようになる、寝れたらさらに色んな箇所が良くなるというように良い循環がどんどん回るようになります。
姿勢と一言でいっても、整えるのは見た目よりさらに健康に大きな意味があるのです。
姿勢を保つことは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」というセルフメディケーションということに通ずるところがあるのかもしれませんね。
大野城市 風の音整体院